九鬼川面氏の神事

昔の古文書には数多くの神事が書かれています。名乗りもこの一つ。

川面氏の先祖が藤原氏であったため、文言に藤原氏を意味する言葉が出てきます。

「あーたろ、しーきの、とーしの、とうじさいわいわい」という下りは、「新しき、年の初め、藤原氏・・」と続きます。藤原氏は川面氏の先祖とされています。「藤原氏」を省略すると「藤氏」。つまり、現代読みの「とうじ」となります。

当時の古文書には幾つかの和歌が登場します。その中で、大伴家持の和歌の一節を引用した表現となっています。

問答としめ縄作り

火祭りは、元旦の0時過ぎから行われます。
祭りは、大晦日の名乗り行事が済んだあと、船頭が一度に介し行われる行事で、前半が仏教、後半が神道系へと移り変わる行事です。
桂昌寺で波切丸の太刀を受け取り、注連縄切りの後、火は波切神社へと受け継がれていきます。

船頭さん達が名乗りを終えたあと、太刀を受け取りに桂昌寺へ訪れます。 ここで太刀を受け取るわけですが、何のために太刀を貰うかの問答が始まります。 1度や2度では太刀は貰えず、3度4度と出直してきます。 少なくとも三顧の礼は行わないと貰えないようです

太刀を貰い受けたあと、松明を作ります。 作り方は、古老から若者へと受け継がれていきます。

この火は山神様の火でオタイと言います。 寺から貰った火で点された神聖な火で、燃えた跡の灰を神棚、船舶に奉納することが習わしだそうです。 また、火その物は新年の各家庭の竈の火と言うことになります。

町中を走る火

合計3本の松明が街を駆け抜けます。 最初の行き先は、山神の祠前。

速く走らないと日がポタポタト落ちてしまいます。全力疾走で坂道を駆け抜けていきます。

山神の祠の前に到着すると再び、焚きあげて、大きな火にします。

この火のもとでしめ縄を作ります。

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山神問答としめ縄切り 

しめ縄が出来ると山神との問答が始まります。「やーまのかみかー」との問いに山神役の人が「おー」っと答えます。

しめ縄から入ると切って切って切りまくるという掛け声でしめ縄が一刀両断にされます。

火は再び町中を走り、大里の浜へと行きます。ここで大きく炊き上げられ、残り火は「神宮さんに上げる」という掛け声の下、神宮への奉納火となります。